著者本山博 宗教書 瞑想・ヨガ指導書 東洋医学書
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祈りと救い  宗 教 書                                   

祈りと救い  本山博著


 人間は、日頃信仰をもっていなくても、困ったとき、自分の力や智恵ではどうにもならないときには、思わず「神様(あるいは仏様)、お助けください」と願う、これが人間の自然の性であると思います。
 私は長年、玉光神社の宮司として、信者の皆さんの種々の悩みごとを聞き、三昧に入って、その原因は今の本人にあるのか、前生にあるのか、また、家のカルマによるのか、土地のカルマによるのか等、神様のお助けを得て超意識に明らかになったことをその人に教え、神様に、その原因を解き、救っていただけるようにお祈り申し上げてきました。                                  
 お祈りは大きく分けると、自分のための祈りと、他人や家や国や地球のための祈りとに分けられ、これらの祈りはまた、この世的祈りと霊のための祈りとに大別されるように思います。
 神様はどんな強慾な祈りでも、少々ふまじめな態度の祈りでもきいてくださるかといいますと、ただ自分のためだけの利己的な祈りであっても、ふまじめでなく、まじめに一心に、我を忘れてお祈りすると、きいてくださる。その祈りの内容を叶えてくださる。しかしその御神意は、そんなにも一心に我を忘れて祈れる人を、霊的に成長させるためなのです。
 人間は、自分のためだけに種々のことを行ない、他を排して自己を保全しようとするのが常ですが、これは、自分が自分だけで生きることができるという誤った考えをもっているからであり、自己保全の本能に支配されているからであります。しかし、親から生まれてこなかった人間は誰もいないし、土地や空気、食物がなかったら誰も生きられない。自分ひとりだけで存在しうるものは、絶対者、神以外には、なに一つとしてありえないのです。この世も、この世だけで存在しているのでなく、あの世、すなわち霊界、さらには神様の世界と密接な繋がりにおいて存在しています。
 これらのことを自覚できない無明、無智の状態で生きているのが、我々人間であります。
 我を忘れてお祈りのできる人は、我を忘れて神に向いた状態のとき、霊の世界、神様の世界との繋りができる。そのとき、この世の利己的な強慾な祈りでも、祈る人や祈りの事物への、霊の力、神の力の流入を得て、祈りが成就される。このとき、この人は、人間の存在をこえた世界、霊や神の世界に触れ、このことを契機として、あらゆる存在の相互依存性、無自性性(それ一つでは何物も成り立たないこと)を次第に自覚し、また、霊界や神の世界の実在を知り、霊的に目覚めよう、霊的に成長しようと、努力するようになります。
 神様は、このように、人間を霊的に成長せしめ、霊界と現世に調和と進化とをもたらし、宇宙に平和と繁栄をもたらせようと、意図しておられるように拝察されます。
 物質文明になかば酔い、なかば目が覚めてその限界を知り始め、核戦争の恐怖を次第に自覚し始めた人類は、今、霊的に成長し、進化することの重要さを、少しずつ知り始めたように思います。
 今こそ、霊的成長を得るための祈りが大切だと思います。
 我を忘れて神に一心に祈れる人は、たとえその祈りが自分のためだけの祈りであっても、神様はその祈りを叶えて、その人に霊的成長の機会を与えてくださると思います。こぅしてその人は救われ、次第に霊的成長を遂げてゆくことができます。
 このように霊的成長を遂げた人たちが、新しい世界宗教をつくり、真の世界平和を築くことができ、霊界と現界との間に、調和と平和とをもたらしうるのだと思います。
 読者の一人一人が本書を読まれて、霊的成長を得られるように祈られんことを希望します。    1985年10月10日


<読者の感想>捜し求めていた本にやっとあえたかなと思います。(石川県 F・Iさん 男性)とてもわかりやすい説明でした。カルマ解消の祈りの指導を受けているのですが、自分のしていることの全体像が見ずらかったので、祈りについて知りたいなぁと思っていた時、この本と出会いました。自分の心の求めてるものに出会いました。自分の心の求めてるものに出会えた感じです。嬉しかったです。(所沢市 F・Rさん 女性)


目次

お祈りについて
一章 祈りの目的による種類 
1.自己利益的祈り 2.魂の成長、霊的進化を求める祈り
二章 祈りの内容による種類 
1.自己保全の祈り
(1)現世的あるいは物質的な福利を求める祈り
(イ)金銭、財産にかかわるもの(ロ)対人関係に関するもの(ハ)職業、仕事の達成、名誉、地位の向上等を求める祈り(ニ)病気平癒の祈り(ホ)旅行安全の祈り
(2)現世と霊との保全、幸福を求める祈り
(イ)世の病気の原因となっている、前世での罪障の浄化を求める祈り (ロ)現世の家庭の不幸の原因となっている、家族の一人、あるいは複数の人の前生での行為による罪障の浄化の祈り
(ハ)現世の病気とか、家庭的な不幸とか、社会的な活動の障害の原因になっている、先祖の行為による罪障の浄化を求める祈り(ニ)土地のカルマ、土地の霊的な汚れの浄化の祈り
(3)まとめ
(イ) (1)と(2)の祈りの共通点と相違点 (ロ)ゆりの(1)の祈りが満たされた後の反応
(ハ)(2)の祈りが満たされた後の反応
2.利他的祈り
(1) 現世での,他人やその家族の苦しみを救う祈り
(2) 他人の現在と、その先祖の霊界での幸福を求める祈り
3. 霊界で自由と知恵、幸福が得られなくて苦しんでいる霊を救うための祈り
(1) 先祖の霊を救う祈り (2)土地のカルマを浄める祈り(
(3)霊界での部族間の争いを浄化するための祈り
4. 国、地球の浄化と進化を求める祈り
・宇宙の成り立ち・宇宙の神、地球の神、国土の神・人間の誕生と、死後の世界の出現・土地の魂、国の魂の霊的進化と平和の実現・物の世界における精神の世界の実現と、その消滅・宇宙進化の方向に沿う祈りを(祈りはきかれるか)
三章 祈りの過程
1.(人間)・客(神)対立の状態(行の精神集中に相当)2.部分的な主客合一の状態(瞑想に相応)3.主客合一の状態(三昧に相応)4.祈りの成就と自己保存の浄化
四章 質問に答えて
・祈りの方向づけと祈りの成就について・自分を認め、許して、そこに止まらないように・自分の天職が見出せない人へ・「生死をこえる」とは・止むに止まれぬ気持ちは消さないように・寿命について、カルマと自由について、また信仰の自由について・自分の性格を直すための祈り・親として情けない子を導くには・前生のカルマをこえるには
苦しみをこえ、心の成長、安定を得るには
一章 発表者の原稿を読んで
 1.全託 2.超作 3.無自性を知る 
二章 人間存在を含めて、存在とは何か、どうして成り立っているのだろうか
1.存在の無自性 ・人間について・物について・魂について・純粋精神について・神について
・ひとり在るもの
2.存在は相反する二つの力のバランスの上に成り立つ
     ・物について ・心について ・神々について ・創造神について
三章 人間の苦しみの原因
  1.無 明
  2.苦しみや痛みは二つの原理、二つの力のアンバランスによる
    ・身体における二つの原理のアンバランスは、苦しみや病気をつくる
  ・心における二つの原理のアンバランスは、心の苦しみをつくる
  ・行をする弟子達にも、よく物の原理が心を支配するのをみる
  ・感情への執われは苦しみを生ずる ・霊も、自己の想念、感情に執われて苦しむ
三章 どうしたら人間は苦しみをこえ,他との相互依存、調和を全うすることができるか
1.超作 2.行 ・精神集中・瞑想・三昧 3.全託




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